しじみはニキビ対策に有効(しじみはニキビに効く)

しじみの栄養はニキビに効果的

いつの間にか顔にポコッとできているニキビ。
ニキビは思春期が訪れると多く発生するので「青春のシンボル」などと言いますが、適切に対処しないと悪化して炎症を起こすだけでなく、将来ニキビ跡として残り、肌を凸凹にしてしまいます。
一方で、ニキビは大人になっても発生し、思春期の頃のニキビとはその原因が大きく異なります。
じしみはニキビに対してとても有効な栄養素を豊富に含有しています。
今回は、しじみの栄養素がニキビに対してどのように有効に作用するのか、詳しくお話します。

ニキビとは

ニキビは医学用語では「尋常性?瘡(ざそう)」と言い、ごくありふれた一般的な皮膚疾患です。
皮膚の毛穴には、皮膚や髪の毛を保湿するための皮脂を分泌する皮脂腺があります。
皮脂腺から皮脂が過剰に分泌されたり、角質や表皮の汚れなどが原因で毛穴がふさがったりしてしまうと、毛穴の中に皮脂が溜まってしまいます。
その皮脂を栄養源として、酸素を嫌う皮膚の常在菌のアクネ菌が繁殖し、ポルフィリンという化合物を放出します。
このポルフィリンは紫外線に当たると活性酸素を発生するため、周囲の組織を破壊し炎症を起こします。
白血球がこれに対応するため、最終的に膿が充満した袋状の「嚢腫(のうしゅ)」を形成します。
そのため、ニキビは皮脂腺の多い顔、胸、背中に多く発生します。

ニキビの種類

以上の一連の状態をニキビと言い、ニキビの状態により
(1)白ニキビ
(2)黒ニキビ
(3)赤ニキビ
(4)膿ニキビ
の4段階に大別されます。

白ニキビ

ニキビの初期段階で毛穴に皮脂が溜まり、毛穴が詰まって少し皮膚から盛り上がっている状態です。

黒ニキビ

毛穴に増大した皮脂が毛穴を開き、その先端が酸化して黒くなり、シミやホクロのように見える状態です。

赤ニキビ

毛穴に詰まった皮脂を栄養源にアクネ菌が増殖し、周囲の組織が炎症を起こしている状態で、触ると痛みを感じます。
この段階でニキビを適切に処理しないと、ニキビ跡としてシミが残ったり、肌が凸凹になったりします。
これ以上炎症が周囲に広がらないように、肌を清潔に保つことが重要です。

膿ニキビ

黄色く見えることから黄ニキビとも呼ばれ、ニキビの最終段階です。
炎症で化膿し、膿が溜まり、嚢腫を形成している状態です。
白血球がアクネ菌と戦った結果なので、洗顔などで潰れない限りは放置することで自然と治まります。

思春期と成人のニキビの違い

ニキビは思春期に多く発生し、思春期に発生する尋常性?瘡は「ニキビ」、成人後に発生する尋常性?瘡を「吹き出もの」と区別しています。
ただし、尋常性?瘡であることに変わりはないので、20歳までの思春期のニキビを「思春期ニキビ」、成人後のニキビを「大人ニキビ」と呼ぶ場合もあります。
思春期ニキビと大人ニキビでは、発生する場所や原因が異なります。

思春期ニキビ

思春期ニキビは主に額から鼻にかけての、俗に言うTゾーンに集中して発生します。
思春期ニキビの原因は、第二次性徴の時に男性ホルモンや女性ホルモンが過剰に分泌されるために発生します。
皮脂腺は男性ホルモン、女性ホルモン両方の影響を受けるため、ホルモンの分泌量が多いほど、それに従って皮脂の分泌量も増えます。
第二次性徴は大人の体になるために必要な段階なので、この時にホルモンの分泌を無理に抑えると身体の発達に影響が出ます。

思春期ニキビは第二次性徴が終わると自然に治まるので、この間は過剰に分泌される皮脂をマメに洗浄し、毛穴を塞ぐ原因の肌の汚れや乾燥から守り、しっかりと表皮を保湿することでニキビの発生を最小限に抑えられます。

大人ニキビ

大人ニキビは口から顎、首にかけての、俗に言うUゾーンに集中して発生します。
大人ニキビはストレスや疲労、食生活の乱れ、肌の乾燥等が原因で発生しますが、その根本的な原因は
(1)ホルモンバランスの乱れ
(2)中性脂肪の増加
です。
大人ニキビは思春期ニキビと違い一過性ではないので、根本的な解決が必要です。

ホルモンバランスの乱れ

大人ニキビの場合、皮脂腺は男性ホルモンのテストステロンやアンドロゲン 、女性ホルモンの黄体ホルモンのプロゲステロンの両方の影響を受けています。
また、副腎皮質ホルモンのアドレナリンの影響も受けます。
男性の場合は激しい運動や、心理的な負担が掛かると、これらのストレスに打ち克つためにテストステロンやアンドロゲン、アドレナリンの分泌量が増えます。
女性の場合は生理前や生理中に黄体ホルモンの分泌が多くなるため、この間にニキビが発生する割合が多くなります。
ストレスや過労でこれらのホルモンの分泌量が増えると、皮脂腺が余計に刺激され大人ニキビが発生します。

性脂肪の増加

ニキビの原因となる皮脂の60%はトリグリセリドと呼ばれる中性脂肪です。
中性脂肪は肝臓で糖や脂質を原料に生産され、超低密度リポタンパク質(VLDL)によって血液を通じ身体の必要な器官に運ばれます。
中性脂肪はエネルギーとして使用される以外に、皮下脂肪や内臓脂肪など私たちの体温を保ち、外からの衝撃から守る役割があるので必要不可欠な成分です。
しかし、過食や身体の各器官の機能が衰えると、必要以上に中性脂肪が肝臓で生産され、肥満や脂肪肝の原因となります。
血中の中性脂肪も増えるため動脈硬化や脳卒中、糖尿病などの現代病を引き起こします。
血中の中性脂肪の増加は皮脂の分泌の増加にもつながり、ニキビが発生する確率が高まります。

しじみの栄養素とニキビ

しじみはホルモンバランスを整え、中性脂肪を減らす栄養素を多く含有しているので大人ニキビ対策に有効です。
ホルモンバランスの調整には
ビタミンB12
亜鉛
中性脂肪の減少には
オルニチン
ビタミンB2
ビタミンB6
が効果を発揮します。

しじみとホルモンバランスの調整

ホルモンバランスの乱れは、自律神経が乱れることで発生します。
自律神経は私たちが意志でコントロールできない内分泌系などの諸器官を制御し、私たちの体が正常に機能するように保つ役割があります。
ストレスなどが原因で自律神経が乱れると、ホルモンの分泌量も乱れます。

ビタミンB12

しじみは食品の中でも特にビタミンB12の含有量が多く、みそ汁1杯(しじみ80g程度)で1日に必要な摂取量を十分まかなえるほど豊富です。
ビタミンB12は別名「神経のビタミン」と呼ばれ、神経細胞の修復や再生、末梢神経の機能を調整などに作用し、自律神経の働きを正常に機能させる効果があります。
また、ホルモンバランスの乱れは睡眠の乱れに起因する場合も多く、ビタミンB12は睡眠のリズムを整える効果もあり、ストレスで疲れた体に休息を与え、ホルモンの分泌量を正常に戻すことができます。

亜鉛

亜鉛は神経伝達物質やホルモンを生産する際に必要な必須ミネラルです。
亜鉛が不足するとホルモンの分泌を調整する神経伝達物質が十分に生産されないため、ホルモンバランスが崩れます。
特に、「幸せホルモン」と呼ばれ、ホルモンの分泌を乱すストレスを緩和する神経伝達物質のセロトニンの生産には必要不可欠なミネラルです。
亜鉛は皮膚の細胞分裂に関わりや、また抗酸化物質としても働くため、アクネ菌で傷ついたニキビの周囲の組織を修復する際にも有効な栄養素です。

しじみと中性脂肪

しじみに含まれるオルニチンとビタミンB2、ビタミンB6は肝臓で生産される中性脂肪をエネルギーに代謝し、血中の中性脂肪を減らすことで、大人ニキビの発生を抑えます。

オルニチン

中性脂肪の増大は過食も原因ですが、加齢やストレスなどで肝機能が低下し中性脂肪をエネルギーに代謝する能力が衰えている場合もあります。
しじみは肝機能を活性化するオルニチンを多く含有します。
オルニチンは肝機能の一つである体内で発生した有害なアンモニアを無害化する際に、必要不可欠な栄養素です。
アンモニアの処理が行われないと、身体のエネルギーの供給元であるミトコンドリアの活動が阻害されます。
機能が低下した肝臓にオルニチンを供給することでアンモニアの処理能力が高まり、ミトコンドリアのエネルギー代謝も活性化し、肝臓内の中性脂肪を効率的に減らせます。

ビタミンB2とビタミンB6

しじみが多く含有するビタミンB2は脂質の代謝に、ビタミンB6は三大栄養素の糖質、脂質、たんぱく質の代謝を促進する補酵素として働く栄養素です。
中性脂肪は三大栄養素の全てから生産されるので、ビタミンB2、ビタミンB6で効率よくエネルギーに代謝して肝臓への中性脂肪の蓄積を抑えることができます。
結果として血中の中性脂肪が減り、皮脂腺への中性脂肪の供給量が減るので大人ニキビの発生を抑えることができます。

まとめ

ニキビは皮脂腺から分泌される皮脂が毛穴に溜まり、常在菌のアクネ菌が増殖して炎症を起こす皮膚病です。
皮脂の分泌量は男性ホルモンや女性ホルモンの分泌量に従い増えるので、ニキビは第二次性徴の思春期に一番多く発症します。
しかし、大人でも加齢やストレスなどからホルモンバランスが乱れたり、中性脂肪が増えたりすると大人ニキビとして症状が現れます。
しじみは大人ニキビに対して有効な栄養素を多く含有し、ビタミンB12と亜鉛が自律神経を整えてホルモンバランスを正常化し、オルニチンとビタミンB2、ビタミンB6が肝臓で生産される中性脂肪をエネルギーに代謝することで皮脂腺からの皮脂の分泌量を抑えます。
毎日のしじみの摂取が、大人ニキビの発生を抑え、顔の素肌を美しく保つことができます。
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