しじみは腰痛にも効く?

しじみの栄養素が腰痛に有効?

腰痛は厚生労働省が3年ごとに実施する自覚のある症状の調査で男性が1位、女性が2位と毎回上位を占め、しかも通院理由でも男女とも毎回4位以内を占める、まさに国民病と言える病です。
しかし腰痛の9割は自然治癒が可能であることをご存知ですか?
腰痛は筋肉や骨が原因だから食生活や栄養素は関係ないと思われるかもしれませんが、しじみが含有する栄養素を活用し、しっかりとした対処をすることで腰痛改善が早まります。
今回はしじみと腰痛の関係についてお話しします。

腰痛発生の要因

腰痛は何らかの要因で腰の周囲の神経が圧迫され、神経を刺激することで脳が疼痛を感じるのが原因です。
腰痛が発生する要因はいくつもありますが、主な要因は以下の通りです。
悪い姿勢
肥満
運動不足
運動過多
振動
ストレス

姿勢が悪いと骨の変形や筋肉の硬直が要因で腰痛となります。
また肥満では腰の筋肉に負担が掛かり、運動不足では腰を支える筋肉が弱まります。
逆に運動をし過ぎると筋肉の断裂や、筋肉痛で腰痛が発生します。
また仕事場でタンパやコンパクター、チェーンソーなどの機械の振動で腰に負担が掛かったり、仕事や人間関係のストレスで神経に異常をきたしたりする場合もあります。

骨が原因の腰痛は15%

多くの人は腰痛の原因は脊椎や腰の骨の異常だと考えますが、実はレントゲンなどで明らかに骨の異常が原因だと判明できる特異的腰痛は全体の15%しかありません。
他の85%は原因が特定できない非特異的腰痛で、これを腰痛症と言います。
この非特異的腰痛の実に2/3がストレスや心理的な要因で疼痛を感じる心因性腰痛です。

椎間板ヘルニアでも腰痛を感じない?

腰痛の原因として椎間板ヘルニアが知られています。
椎間板ヘルニアは背骨の骨と骨の緩衝材である椎間板が何らかの要因で外にはみ出てしまう症状で、この椎間板が背骨の脇を走る神経を圧迫し腰痛となります。
しかし、実は健常者の76%が椎間板ヘルニアであり、その中痛みを感じているのは僅か20%に過ぎません。
つまり腰痛の原因は必ずしも骨などが要因ではないということです。

腰痛の原因は筋肉疲労

腰痛が発生する要因の多くは、腰に掛かる過度な負担で筋肉が疲労することで発生します。
筋肉が疲労すると柔軟さを失い硬直し、これが周囲の神経を圧迫し、脳に疼痛として伝達されます。
ぎっくり腰や重い荷物を持つなどで急に発生した腰痛であれば、腰の筋肉の疲労回復を目的に1~2週間安静にすれば腰痛は治まります。

しかし、体にとってバランスの悪い姿勢を長期間行うと、ある特定の筋肉だけを使う状態になるので、その部分の筋肉が発達し硬直化します。
筋肉は鍛えると強くなる一方で、柔軟さは失われます。
筋肉の硬直の慢性化を硬結と言い、これは所謂「コリ」のことで、硬結すると自然治癒が難しくなり按摩やストレッチなどで長期に渡りリハビリが必要となります。
若い人より年配者に腰痛が多いのは、長年の筋肉疲労の蓄積と新陳代謝の低下で腰の筋肉が硬直し柔軟性が失われているためです。

硬結と筋膜

筋肉の硬結とは、筋肉の繊維を包み組織と組織を結合する筋膜が硬化することを言います。
筋膜は弾力のあるコラーゲンで出来ており、加齢によりコラーゲンの代謝が落ちると筋膜が硬化し筋肉が硬結します。
年配者に腰痛が多いのはコラーゲンの代謝が落ち、筋肉の柔軟性が失われるからです。

脳は疼痛を記録する

腰痛が長引くと脳にその疼痛の記憶が刷り込まれ、腰痛の身体的要因が取り除かれても脳は常に痛さを感じている状態が生まれます。
そのため自分の腰痛は治らないという自覚がストレスとなり、心因性腰痛を引き起こします。

腰痛の対処

腰痛の原因は筋肉疲労で筋肉が硬直し、周囲の神経を圧迫するのが原因なので、筋肉の疲労を回復し、筋肉の柔軟性を取り戻すことが必要です。
また乱れてしまった神経伝達を正常に戻す必要もあります。

しじみの栄養素で腰痛対策

しじみには筋肉の疲労回復を促し、柔軟性を高め、更に神経を正常に作用させる栄養素を豊富に含有します。
しじみの栄養素で腰痛改善に必要な成分は以下の通りです。
グルタミン酸
ビタミンB6
ビタミンB12

グルタミン酸

昆布の出汁の旨味成分で有名なグルタミン酸は、たんぱく質を構成する非必須アミノ酸の一つです。
グルタミン酸は体内にあるグルタミン合成酵素の働きでアンモニアと結合し、グルタミンを生成します。
筋肉は疲労すると中に溜め込んでいたエネルギー源のグリコーゲンを大量消費しますが、グルタミンはそのグリコーゲンを回復する力があるので、筋肉の疲労を除き、筋肉痛を軽減します。
またグルタミン酸がグルタミンに合成されると筋肉を構成するアミノ酸になるので、筋肉の新陳代謝で柔軟性を取り戻す際に必要不可欠な栄養素となります。

ビタミンB6

ビタミンB6は糖質・脂質・たんぱく質の三大栄養素の代謝や神経伝達物質の合成を担うビタミンです。
三大栄養素を代謝してエネルギーに変換、筋肉の疲労回復を促します。
また、たんぱく質の代謝で筋肉や筋膜の生成に必要な各種アミノ酸を生み出し、硬直した筋肉の新陳代謝を促します。
更に神経伝達物質の中には鎮痛作用のあるエンドルフィンなどのホルモンもあるので、その合成にも一役買います。

ビタミンB12

ビタミンB12は神経細胞の合成や修復を担うビタミンで、末梢神経に作用して正常に戻す効果があり、腰痛症に伴う疼痛や痺れを改善します。
またエネルギーの代謝を行うクエン酸回路に関りが深く、筋肉の疲労回復を促します。
更に細胞分裂に欠かせない核酸の合成にも作用するので、新陳代謝で柔軟性のある筋肉を取り戻す際に必要な栄養素です。
しじみはビタミンB12が他の食品に比べ特に豊富なので、天然の鎮痛剤と言えます。

まとめ

腰痛は筋肉疲労が原因で、筋肉が硬直化し神経を圧迫することで脳が疼痛を感じる症状です。
腰痛改善には疲労回復と筋肉の柔軟性を取り戻すことが必要不可欠で、更に疼痛を感じる神経伝達系の修復も必要です。
抜本的に腰痛を改善するには普段の体の姿勢を見直し、ストレッチなどで筋肉の柔軟性を高める必要がありますが、しじみが含有する養分を活用することで柔軟性と神経の正常化を早めることができます。
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