しじみで便秘解消(シジミで便秘改善)

しじみは便秘に効果あり

お腹がはっているのに、出るものが出ない便秘に悩む方が数多くいます。
特に女性にとって、便秘は恥ずかしさもあり人に相談できない悩みの一つでしょう。
しじみは意外にも、便秘改善に効果のある栄養素を豊富に含有しています。
今回は、しじみで便秘が解消できる理由を詳しくお話します。

便秘とは

便秘とは排便が困難な状態や、糞便が出てもすっきりしない状態を言います。
ただし医学的な定義は決まっておらず、一般には(1)排便が週2回以下、或いは(2)3日以上排便がない状態が便秘の基準となっています。

便の仕組み

糞便はその6割は水分で、それ以外は腸内細菌や消化器系の細胞の死骸で、食物の残り滓(かす)は1割に過ぎません。
それらの老廃物が直腸に達すると、大腸の結腸を刺激し、大腸が蠕動(ぜんどう)運動を始めます。
そして腸内の圧力を高めて溜まった糞便を更に直腸に送り出し、排便の準備を開始します。
準備が整うと脳に便意が伝わり、排便を促します。
自然の状態では排便中は無防備になるため、排便は脳で肛門括約筋を締めて程度コントロールできます。
排便できる環境が整うと、脳は肛門括約筋を緩め、腹圧をかけて排便します。

便秘の弊害

糞便は身体で不要になった老廃物の塊なので、それが体内に留まると糞便が発する有害な物質を多く含有するガスが腸内に充満し、そのガスを好む腸内の悪玉菌が増えます。
悪玉菌が増えると、腸内環境が悪化し、大腸ポリープや潰瘍性大腸炎、大腸がんなどを発症します。
また、腸内に充満したガスは腸で吸収され血液を通じて体内に循環します。
その結果、血行が悪くなり、肌荒れや吹き出物が発生したり、肩こりや腰痛を引き起こしたりします。

更に、糞便が出ないという不安から来るストレスと、脳内に循環した老廃物の影響でイライラや疲労感が募り、自律神経を乱し、結果として様々な体調不良を引き起こします。
他にも、便秘によって糞便が溜まると糞便の水分が抜けコチコチになり、排便の際に肛門付近を傷つけるので痔になります。

便秘の種類

便秘は大腸や小腸など消化管に病気などの何かしらの異常があるために発症する(1)器質性便秘と、消化管に異常が無いにも関わらず便秘を引き起こす(2)機能性便秘に大別されます。
器質性便秘の場合、消化管の異常なので、消化管の異常を治せれば便秘は解消します。
しかし、多くの人を悩ませるのは原因の判明しない機能性便秘です。

機能性便秘

機能性便秘は、その性質から以下の4つに大別されます。
(1)食事性便秘
(2)直腸性便秘
(3)痙攣(けいれん)性便秘
(4)弛緩性便秘
それぞれどのような便秘か見てみましょう。

食事性便秘

食事性便秘は不規則な食事生活で引き起こされる便秘です。
食事に食物繊維や水分、脂質が少ないと便が固くなりやすく、スムーズに排便できません。
また食事の量が少ないと、腸壁への刺激が少なくなるので便意が脳に伝わらず、便秘になります。
更に、不規則な食事は腸内細菌のバランスを崩し、消化管の機能を低下させるので便秘になります。

直腸性便秘

直腸性便秘は便意があるのに排便を我慢してしまったため、便意を伝える直腸の感覚が慢性的に鈍ってしまうために起こる便秘です。

痙攣性便秘

痙攣性便秘はストレスなどが原因で自律神経が乱れて発生する便秘です。
自律神経は自分の意思でコントロールできない器官を支配する神経で、活動を司る交感神経と、休息を司る副交感神経に大別され、消化器系は副交感神経の支配下にあります。
自律神経が乱れると腸が過剰に蠕動運動を起こし、大腸の結腸部分が痙攣して狭くなるため、糞便がスムーズに移動できなくなります。
痙攣性便秘は自律神経の乱れなので、便秘と下痢を繰り返し、腹痛も多発します。

緩性便秘

弛緩性便秘は筋肉の低下が原因で発生する便秘です。
大腸の蠕動運動を司る筋力が弱まり緩むと、糞便は大腸の中を移動できなくなるので長時間居座り、そのまま水分だけが抜かれ糞便が硬く固形化し、排便が困難になります。
また腹筋が弱まると、排便の際に腹圧が十分にかけられないので便秘になります。

しじみと便秘

しじみは機能性便秘の内、(1)食事性便秘と(2)痙攣性便秘に効果のある栄養素を多く含有しています。
それぞれしじみのどの栄養素が効果を発揮するのか、詳しく見てみましょう。

しじみと食事性便秘

不規則な食事は腸内細菌のバランスを崩し、善玉菌の活動を抑え、悪玉菌の増加を招きます。
特に肉類などたんぱく質の多い食事は、腸内細菌がたんぱく質を餌にアミノ酸に分解する過程で大量のアンモニアを発生させます。
アンモニアは人体に有害な物質ですが、悪玉菌はアンモニアが充満した環境を好み増殖し、腸内環境が乱れます。
その結果、消化器系の機能が低下し便秘を引き起こします。
そのため、腸内に発生したアンモニアは腸管で吸収され、血液を通じて肝臓に運ばれたのちに無害化されます。
この働きが腸内環境を整え、健康的な腸内環境を維持しています。

アンモニアと肝臓

血液によって肝臓に届けられたアンモニアは、肝機能の一つである尿素回路を通じて無毒な尿素に代謝され、尿と共に体外に排泄されます。
しかし、肝機能が衰えるとアンモニアの処理が間に合わず、結果として便秘の原因となる悪玉菌が増える環境が整ってしまいます。

しじみのオルニチンとアンモニア

しじみは肝臓でアンモニアを処理する尿素回路に必要不可欠な栄養素であるオルニチンを豊富に含みます。
機能の低下した肝臓にオルニチンを与えると、尿素回路が活性化し、アンモニアの処理能力が高まります。
その結果、腸内に発生したアンモニアの処理が進み、腸内環境が正常化して悪玉菌が減ります。
消化器系の機能も正常化するので、食事性便秘が解消されます。

しじみと痙攣性便秘

痙攣性便秘はストレスなどが原因で、自律神経が乱れることで起こる便秘です。
自律神経の乱れには、しじみに豊富なビタミンB12が効果を発揮します。

ビタミンB12と自律神経

ビタミンB12は別名「神経のビタミン」と呼ばれ、神経細胞の修復や再生、末梢神経の機能維持をし、自律神経を正常に保つために必要不可欠な栄養素です。
ビタミンB12が不足すると、自律神経失調症やうつ病などの神経障害、慢性疲労の原因となります。
痙攣性便秘は自律神経の乱れで副交感神経が優位に働くことで発生するので、ビタミンB12で自律神経を整えることで解消できます。

ビタミンB12とストレス

人はストレスを感じると、脳内でストレスに対抗する興奮を司るアドレナリンや、快楽を司るドーパミンなどの神経伝達物質を分泌し、精神の安定を図ろうとします。
しかし、ストレスでこれらの神経伝達物質が過剰に分泌され続けると、脳細胞を破壊するため、自律神経を乱す原因となります。
ビタミンB12はこれらの神経伝達物質を抑制し、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を活性化する効果があります。
セロトニンの分泌を増やすことで、ストレスによる自律神経の乱れ正し、痙攣性便秘を解決できます。

まとめ

便秘は腸内に溜まった老廃物が、何らかの原因で排泄が困難になる状態です。
排便が正常に行われないと、糞便から発生した有毒なガスが腸で吸収され、血行障害や肌荒れ、頭痛や腰痛などの神経障害、イライラなどのストレスを発生します。
また、糞便が長い間大腸内に留まると、大腸ポリープや潰瘍性大腸炎、大腸がんのリスクが高まります。
便秘の原因は様々ですが、しじみは食事が原因の食事性便秘と、ストレスが原因の痙攣性便秘に有効です。
しじみのオルニチンが腸内に発生したアンモニアを肝臓で処理することで、便秘の原因となる腸内の悪玉菌の繁殖を抑えます。
また、しじみのビタミンB12は痙攣性便秘の原因であるストレスを緩和し、自律神経を整え、消化器系の機能を正常に保つことで便秘を解消します。
毎日のしじみの摂取が、毎日の便通を整え、便秘を改善します。
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