しじみの美髪効果

しじみは美髪の効果がある?

「髪は女性の命」と言われるように、艶やかでコシのある髪の毛は女性の美しさを印象付ける体の一部。
しかし、年齢を重ねると若い頃の艶やコシは無くなり、パサパサで髪の毛の太さも徐々に細くなり、多くの女性の悩みの種となります。
もちろん髪の毛は新陳代謝で生え変わるので、加齢で代謝が落ちれば髪の毛の質もそれに従い低下します。
しじみは女性の命である髪の毛の新陳代謝に関わる栄養素を豊富に含有し、加齢で減退した代謝力を高め、髪の毛の成長に活力を与えます。
今回はしじみと美髪効果の関係についてお話しします。

毛髪とは

毛髪とは頭頂部に生える毛のことで、皮膚が変化した組織です。
毛髪が皮膚の色と違うのは濃い色に吸収される有害な紫外線から頭頂部を守るためです。
また硬くコシのある毛髪が頭部に密集することで、事故に遭遇した際に頭部を守る役割があります。
更に毛髪は体に有害な物質を体外に排出する役割も担い、しばしば薬物事件で毛髪検査をするのは、毒物が毛髪を通じ排出され残留しているからです。

毛髪の材質

毛髪の材質は皮膚と同じたんぱく質ですが、その9割がケラチンと呼ばれる硬質たんぱく質です。
ケラチンは爪の主成分でもあり、人体を構成する20種類のアミノ酸のうち18種類で構成され、そのうちシスチン、グルタミン酸、ロイシンで全体の約40%を占めます。
また毛髪の色は皮質にあるメラニン色素によって決まります。

毛髪のサイクル

毛髪の寿命は個人差がありますが、概ね4~6年です。
毛髪の成長のサイクルは3段階に分けられます。
成長期
退行期
休止期

成長期

成長期の期間は4~6年で、毛穴の根元に毛根という組織があり、その中の毛乳頭が毛細血管と結び付き毛母細胞に養分を与え、盛んに細胞分裂を繰り返してケラチンを形成します。
毛髪は根元から積み重なる形で成長し、初期段階では産毛の様に細く弱弱しいのですが、徐々に長く太く成長し、後半期では太くコシのある毛髪になります。

退行期

退行期は2~3週間程度で、細胞分裂が停止し、毛髪の成長も止まります。
毛乳頭から毛細血管が切り離され、毛乳頭は徐々に皮膚の上の方に押し上げられます。

休止期

休止期は3~6か月程度で、この期間は表皮に留まり抜けるのを待っている状態です。
次に成長する毛乳頭の準備が整うと、次の毛髪に押し出される感じで抜け落ちます。

毛髪の代謝

このように毛髪の代謝サイクルの9割近くは成長期で、この期間に如何に効率よく毛髪に栄養を与え細胞分裂を活発化させるかが、太くコシのある美髪のキーポイントとなります。
そして毛髪の代謝に大きな影響を与えるのが、女性ホルモンのエストロゲンです。

エストロゲンが美髪に重要

エストロゲンは男女とも体内で生産されるステロイドホルモンの一種で、髪の毛の成長を促すと共に成長期間も長引かせる役割があります。
女性の場合は卵巣、胎盤、副腎皮質で生産され、男性の場合は副腎皮質、微量ながら精巣間質細胞で生産されます。
エストロゲンの分泌は第二次性徴期から20代がピークで、30代から徐々に減り、女性の場合閉経を迎えると卵巣からの分泌が急激に減るので、この時期を境に女性の毛髪の質も一気に低下します。
男性の場合も加齢と共にエストロゲンの分泌は減るので、毛髪の成長サイクルが短くなり、薄毛の原因になります。

しじみと美髪

以上のように、美髪を実現するためには毛髪の成長期を長引かせて十分な養分を与えると共に、加齢で分泌量が減少するエストロゲンの生産力を高める必要があります。
しじみは、毛髪に必要な栄養素とエストロゲンの分泌を助ける成分を多く含有します。
美髪に効果を発揮する栄養素は以下の通りです。
アミノ酸(シスチン、グルタミン酸、ロイシン)
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンE
亜鉛

アミノ酸

アミノ酸はたんぱく質の原料となる成分で、硬質たんぱく質であるケラチンの主成分シスチン、グルタミン酸、ロイシンをしじみは豊富に含有します。
可食部100g当たりの各含有量は以下の通りです。
しじみ 摂取基準 摂取基準構比率 ケラチンの構成比
シスチン

80mg

207mg

38.6%

15%

ロイシン

380mg

1973mg

19.3%

10%

グルタミン酸

680mg

-

-

14%

表からも分かるように、しじみが含有するシスチン、ロイシンの量は日本人の摂取基準に比較して多く、ケラチンのアミノ酸構成比を十分満たす以上の比率で含有しています。
特にロイシンは体内で合成できない必須アミノ酸なので、積極的に摂る必要があります。

またグルタミン酸の数値は生の状態の含有量ですが、しじみは通常みそ汁など水煮の状態で摂取するので、水煮の場合はグルタミン酸の量が1800mgまで増加します。
更にしじみは脂質の少ない良質な動物性たんぱく質なので、ケラチンの生成に必要なアミノ酸も全て揃います。

ビタミンB2

ビタミンB2は細胞の代謝に関わる成分で、特に皮質や毛、爪などの成長を促す効果があり、不足するとそれらの成長が阻害され肌荒れや爪の皴などの原因になります。
しじみはビタミンB6を可食部100g当たり0.25mg含有し、これは成人1人当たり1日に必要な摂取基準の約20%に相当するほど豊富です。

ビタミンB6

ビタミンB6はさまざまなアミノ酸を代謝する役割を担い、必須アミノ酸のメチオニンを代謝しケラチンの生成に必要なシスチンを作る際にも補酵素として活躍します。
またビタミンB6は女性ホルモンのエストロゲンの代謝を促す役割も担います。
しじみはビタミンB6を可食部100g当たり0.09mg含有し、成人1人当たり1日に必要な摂取量の7.5%と比較的多く含有します。

ビタミンE

ビタミンEは脂質の酸化を防ぐ抗酸化物質で、血中のコレステロール値を下げることで血流をスムーズにする効果があります。
特に毛髪に栄養を送るのは毛細血管なので、血液をサラサラにすると毛母細胞に十分な養分を供給できます。
しじみは可食部100g当たり1.6gのビタミンEを含有し、成人1人当たり1日に必要な摂取基準の20%に相当する量です。

亜鉛

亜鉛は体内で様々な役割を担う必須ミネラルで、しじみは可食部100g当たり2.1mg含有し、成人1人当たり1日に必要な摂取量の1/4に相当します。
亜鉛は細胞分裂でDNAやRNAを正確に複写する際に重要な役割を担います。
皮膚や毛髪は他の細胞に比べ細胞分裂が早く、不足すると成長が阻害され、特に毛髪の主成分であるケラチンの合成には必要不可欠です。
また亜鉛はホルモンバランスを整える効果があり、加齢によって衰えたエストロゲンの分泌を補助します。

美髪にはしじみのみそ汁が効果的

しじみは美髪に必要な栄養素を多く含んでいますが、しじみはみそ汁にして食べると更に効果が高まります。
みそは大豆が主原料で、大豆には「大豆イソフラボン」という成分が含まれています。
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た分子構造で、エストロゲン受容体と結合するのでエストロゲンの代替成分として効果を発揮します。
加齢で減少したエストロゲンの分泌量を、みそに含まれる大豆イソフラボンで補い、しじみの栄養素と相乗効果で美髪が実現できます。

まとめ

美髪は毛髪の成長と女性ホルモンのエストロゲンが大きく影響し、加齢で毛母細胞の代謝とエストロゲンの分泌量が衰えると毛髪に腰や艶が無くなり、また成長サイクルも短くなるので毛自体も細くなります。
しじみは毛髪の構成物質であるケラチンの生成に必要なアミノ酸や、その代謝を促すビタミンB2、毛細血管で毛乳頭に栄養を送るため血流をスムーズにするビタミンEが豊富です。
またエストロゲンの分泌を促すビタミンB6や亜鉛も多く含有します。
毎日の食卓にしじみのみそ汁を添えることで、みそに含有する大豆イソフラボンと相乗効果を発揮し、若々しく艶と腰のある美髪を保てます。
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