たまねぎとしじみで血液サラサラ(たまねぎとしじみでの相乗効果)

血液サラサラにたまねぎとしじみが効果あり

たまねぎと言えば血液のサラサラ効果でテレビや雑誌でよく特集されます。
実はしじみの栄養素も複合的に影響しあうことで血液をサラサラにする成分を多く含有します。
たまねぎもしじみも普段のお料理に幅広く使えるお馴染みの食材なので、一緒に摂取すると血液サラサラ効果を一層高めることができます。
今回はサラサラの血液を実現するたまねぎとしじみの嬉しい相乗効果についてお話します。

たまねぎの特筆すべき栄養素

みずみずしい玉ねぎは非常に水分が多く、可食部100g当たりでみると実に9割が水分で、栄養素そのものは幅広く含有しているものの、含有量はさほど多くありません。
炒めると甘くなるため炭水化物を多く含みますが、それでも1日に必要な摂取基準の3%にも満たないのでとてもヘルシーな食材です。
実は玉ねぎには特筆すべき栄養素があり、それが血液サラサラ効果で話題になる硫化アリルです。
たまねぎはこの硫化アリルを非常に多く含む野菜なのです。

硫化アリル

硫化アリルは揮発性の高い水溶性の硫黄を含む有機化合物です。
たまねぎを切ると目が痛くなり涙が出るのは、切ることでたまねぎの細胞中にあった硫化アリルが揮発し目の粘膜を刺激するからです。
ニンニクやニラの独特の臭いの元であり、ワサビのツンとする香りも硫化アリルが原因です。
硫化アリルは強い殺菌作用があり、普段は植物がカビなどの微生物から自らの身を守るために備えた成分です。

硫化アリルの効能

硫化アリルにも種類があり、たまねぎが含有する硫化アリルはアリインです。
アリインは体内に吸収されるとアリイナーゼという酵素で加水分解され、アリシンという強力な抗菌作用のある物質に変わります。
アリシンは病気を引き起こす一般的なカビ以外にも、強力なチフス菌、コレラ菌も殺菌し、さらに寄生虫をも駆除します。
このアリシンがビタミンB1と結合するとアリチアミンとなり、ブドウ糖のエネルギー代謝に効果を発揮し疲労回復を促します。
また新陳代謝を活性化し、脂肪を燃焼させるので血中脂肪が減り、コレステロールが下がるので血栓が予防され、血液がサラサラになります

硫化アリルの弱点

硫化アリルは健康にとても有効な成分ですが、一方で弱点もあります。
玉ねぎを生で食べると独特の辛みがありますが、これも硫化アリルが原因です。
料理では辛みを取るために水に浸しますが、硫化アリルは水溶性のため水に溶けだしてしまうので、せっかくの硫化アリルの効能を十分に摂取できません。
また硫化アリルは熱にも弱く、加熱するとプロプルメルカプタンという糖度の高い別の物質に変化します。
たまねぎをきつね色になるまで炒るのは、硫化アリルがプロプルメルカプタンに変化して甘みが出るのを利用するためです。
プロプルメルカプタンに変質すると硫化アリルの効能は失われますが、一方で胃の血流を良くし、粘膜を保護するので胃炎や胃潰瘍を改善する効果があります。

効果的に硫化アリルを摂取する方法

たまねぎを切ると涙が出て、味も辛くなるので水に浸して取り除きますが、15分ほど放置すると切れた細胞の硫化アリルは揮発して無くなるので目を刺激しなくなり、さらに加熱しても成分が壊れにくくなります。
硫化アリルは水溶性なので、スープなど水分も一緒に摂取する料理にすることで硫化アリルを余すところなく摂取できます。
また油で炒めると加熱しても成分が壊れにくくなります。

たまねぎとしじみの血液サラサラ効果の違い

たまねぎとしじみでは血液をサラサラにするために人体に作用する栄養素や作用の仕方が異なります。
たまねぎで血液サラサラ効果を発揮するのは硫化アリルです。
一方しじみで血液サラサラ効果を発揮するのはオルニチンとビタミンEです。
たまねぎとしじみの血液サラサラ効果の違いについて詳しく見てみましょう。

たまねぎの硫化アリル

たまねぎの硫化アリルが体内に吸収されると抗菌作用のあるアリシンに変わりますが、実はアリシンが血液をサラサラにする効果を発揮します。

血小板の仕組

血小板は傷口を塞ぐ役割があり、正常な血液では凝結することはありません。
しかし人は何かの活動をすれば血管は絶えず小さな傷を発生します。
血管内皮細胞下組織のコラーゲンが露出すると、それに反応する形で内因系血液凝固が開始され血小板が活性化し、露出したコラーゲン上の細胞を修復するためにそこで凝結します。
また血小板は速い流れの血液では凝固しませんが、遅い流れの血液だと凝固反応を起こしてしまいます。
体内に脂肪が蓄積されると悪玉コレステロールであるLDLコレステロールが血液中に増えドロドロな血液となり、血管内に脂肪の塊となって付着します。
付着した脂肪の塊は血栓となり血流を悪化させ、活性酸素で酸化すると過酸化脂質に変質し周囲の細胞を傷つけます。
その傷ついた場所に血小板が凝固し血栓をさらに拡大、血液の循環がさらに悪化して血流が遅くなるので血小板の凝固反応がさらに加速するという悪循環に陥り、最終的に動脈硬化を発症します。

アリシンの役割

アリシンはこの血小板の凝固作用を抑制する効果があります。
血小板の凝固作用が抑制されると、LDLコレステロールが多く血流が遅くなっても血小板の凝固作用が働かずサラサラの血液となり、尚且つ血栓も拡大しないので結果的に動脈硬化を抑制できます。
また毛細血管を広げ、血中コレステロールを減らす効果もあります。

しじみのオルニチン、ビタミンE

しじみはオルニチンとビタミンEが豊富で、どちらも肝臓に働きかけドロドロな血液を抑制します。

オルニチン

しじみのオルニチンは肝臓に発生する有毒なアンモニアを代謝して無毒な尿素にすることで肝臓を活性化し、代謝を高める効果があります。
LDLコレステロールは肝臓で生産され、肝臓の代謝機能が低下すると脂肪が燃焼されないため蓄積して脂肪肝となり、生産されるLDLコレステロールも増加、結果としてドロドロの血液となります。
オルニチンで肝臓の代謝機能が高まればLDLコレステロールの生産も減少し、サラサラな血液が実現できます。

ビタミンE

ビタミンEは脂質の酸化を防ぐ抗酸化物質です。
脂肪が酸化すると燃焼しにくくなるので、脂質を燃焼しやすい状態に保ち適度な運動を併用することで肝臓内の脂肪を減らし、ドロドロな血液の原因となるLDLコレステロールが減少します。
またビタミンEは毛細血管の血流を正常に保つ効果もあるので、たまねぎの硫化アリルと一緒に摂取すると血液をサラサラにする効果はさらに高まります。

まとめ

たまねぎとしじみは共に血液をサラサラにする栄養素を多く含有します。
たまねぎの有効成分は硫化アリルで、硫化アリルが体内に吸収されるとアリシンに変わり血小板の凝固作用を抑制するので、LDLコレステロールでドロドロの血液となり血小板の凝固作用が働いている血液をサラサラな血液に戻すことができます。
一方しじみはオルニチンとビタミンEが、血液をドロドロにする原因でLDLコレステロールの生産基地である肝臓に働きかけ、脂質の酸化を防止し代謝を高めることで肝臓の脂肪を減らし、LDLコレステロールの生産を抑制、結果的にサラサラな血液に回復させます。
たまねぎもしじみもサラサラの血液を実現する成分や作用が異なるので、一緒に摂取することで相乗効果を発揮し、肥満や動脈硬化といった高カロリーが原因の生活習慣病を予防できます。
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