しじみをオイスターソースで中華風にしたら栄養は?(しじみとオイスターソースの相性)

しじみとオイスターソースの組み合わせ

しじみは体に良いからと、毎日みそ汁では飽きてしまうことでしょう。
たまにはしじみのレシピを、中華風にアレンジしてみるのは如何でしょうか?
中華料理で煮物、炒め物の隠し味として使われているのがオイスターソースで、いつもの炒め物などに加えるだけでも中華風の濃厚な風味を味わえる調味料です。
実は、しじみとオイスターソースは非常に相性が良い組み合わせで、味付け以外に健康でもよい効果を発揮します。
今回は、しじみとオイスターソースの相乗効果についてお話します。

オイスターソースとは

干し牡蠣を作る際に牡蠣を塩茹でした時に上澄みの脂分が生じます。
これを発酵濃縮し、でんぷんや砂糖などを加えて調整した調味料がオイスターソースです。
中国語では?油(ハオユー)と書き、およそ100年前に中国の広東省の料理人・李錦裳(リ ジンシャン)が、誤って煮込みすぎた牡蠣のスープが思いの外美味しかったことに想を得て生み出されました。
牡蠣の旨味成分が濃縮されており、はじめは広東料理の調味料として使われていましたが、隠し味として応用範囲が広いため、現在では中国各地の料理はもとより、東南アジア諸国の料理でも定番の調味料として使われています。

オイスターソースの栄養素

オイスターソースは牡蠣をそのまま熟成させたエキスと説明している場合がありますが、実際は牡蠣の煮汁を熟成させたものなので、牡蠣の栄養素がそのまま濃縮されているわけではありません。
しかし、「海のミルク」と呼ばれるほど栄養豊富な牡蠣を煮出した際に、細胞から溶け出した成分を凝縮した調味料なので、牡蠣に含まれる栄養素が含まれます。

オイスターソースの独特で濃厚な旨味とコクは22種類ものアミノ酸と、核酸によって生まれ、その大半がグルタミン酸によるものです。
また、そのアミノ酸の中には牡蠣の代表的な有効成分のタウリンが含まれます。
ビタミン類では牡蠣と同様にビタミンB群を多く含有し、その中でもビタミンB12の含有量が豊富です。
必須ミネラルも塩分のナトリウム以外に、亜鉛、マグネシウム、銅、カリウム、鉄、リンなどが豊富です。

しじみをオイスターソースで中華風にアレンジ

オイスターソースは中華料理ではメインの味付けにも、隠し味にも使う万能旨味調味料です。
しじみとオイスターソースの組み合わせは、炒め物にするのが最も簡単です。
しじみのにんにく醤油炒めを作る要領で、合わせ調味料としてオイスターソースと醤油の割合を1:1~2で配合すると中華風の味付けになります。
さて、しじみとオイスターソースを一緒に摂ると、何か体に良いことはあるのでしょうか?

しじみとオイスターソースの相乗効果

しじみとオイスターソースを一緒に摂ると
(1) 肝機能向上、
(2) アルコールの分解
(3) アンチエイジング
に効果を発揮します。

肝機能向上

しじみはオルニチンを豊富に含有します。
オルニチンは、肝臓の主要な働きの一つである人体に有害なアンモニアの分解に必要不可欠なアミノ酸です。
肝機能が衰えると、アンモニアの処理能力も低下するので、肝臓に有毒なアンモニアが充満することになり、肝臓にエネルギーを与えるミトコンドリアの活動も低下します。
しじみでオルニチンを補充することで、アンモニアの処理能力が向上し、ミトコンドリアも活性化され、肝機能が回復します。
一方、オイスターソースが含有するタウリンは肝臓で胆汁酸の分泌を促進し、肝脂肪の蓄積を抑え、さらに肝細胞の再生も促進するため肝機能を正常に保つ効果があります。

また、しじみとオイスターソースに豊富な亜鉛は、細胞分裂やホルモンの合成などに関わる必須ミネラルです。
さまざまな役割を果たす肝臓は細胞分裂やホルモンの分泌が非常に盛んなので、亜鉛は必要不可欠な栄養素です。

アルコールの分解

オイスターソースに含まれるタウリンは、肝臓でアルコールを代謝する際に作用するアルコール脱水素酵素とアセドアルデヒド脱水素酵素を活性化する効果があります。
また、アルコールの代謝は肝臓に大きな負担がかかり、その過程で大量のアンモニアが発生します。
しじみのオルニチンは、肝臓のアンモニアの代謝を活性化させるので、タウリンと一緒に摂取することでアルコール代謝がスムーズになり、二日酔いなどによる疲労の蓄積を軽減します。

アンチエイジング

しじみとオイスターソースに豊富な亜鉛は別名「セックス・ミネラル」と呼ばれるほど、性ホルモンの分泌や、精子などの細胞分裂に必要不可欠なミネラルです。
亜鉛と共に、同じくしじみとオイスターソースに多いビタミンB群を一緒に摂ると、肌の若々しさを保つ新陳代謝が促され、また脳の神経細胞や神経伝達物質も維持できるため、見た目も頭も若さを保つことができます。

また、しじみとオイスターソースの旨味成分であるグルタミン酸や遊離アミノ酸のタウリンは脂肪の蓄積を抑え、しじみに多いビタミンB2は脂肪のエネルギー代謝に深く関わる栄養素です。
これらの栄養素が現代病の原因となる肥満を抑制すると共に、脂肪を燃焼させるので疲労回復にも効果を発揮します。

まとめ

「海のミルク」と称される栄養豊富な牡蠣を煮出したエキスで作るオイスターソースは、濃厚な旨味とコクを生み出す中華料理の定番調味料です。
オイスターソースは豊富なアミノ酸、ビタミンB群、必須ミネラルを含有し、特に含有量の多いグルタミン酸や亜鉛、そして牡蠣を代表する成分のタウリンは健康維持に有効な栄養素です。
しじみとオイスターソースは非常に相性が良く、お互いの旨味成分で美味しい中華料理になるばかりか、栄養素も相乗効果を発揮し肝機能の向上やアルコールの分解、アンチエイジングなどの効果を発揮します。
牡蠣は高価なので毎日の食卓は難しいかもしれませんが、牡蠣のエキスを濃縮したオイスターソースなら使い方ひとつでどんな料理にも使えます。
安価なしじみと、オイスターソースの料理を組み合わせて摂取することで、健康を維持できます。
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