しじみで肌荒れ知らず(しじみで肌荒れ改善)

しじみは肌荒れ改善の味方

肌の美しさは女性にとって重要な美容の一つ。
若い頃はケアしなくとも美しく瑞々しかった肌も、年を追うごとに肌荒れが目立つようになり、スキンケアが欠かせなくなってしまいます。
ところで、肌の表面だけを気にしてスキンケアに尽力している方、実は肌荒れの原因は肝臓と深く関わりがあることをご存知ですか?
しじみは肝臓の機能を高めるオルニチンやビタミンB群を豊富に含有し、肌荒れを改善する効果があります。
今回は、なぜしじみで肌荒れを改善できるのかを、詳しくお話します。

肌荒れとは

肌荒れとは、肌理(キメ)が整い潤いある健康的な肌とは異なり、肌の表面がカサつき潤いを失った肌の状態を言います。
また、ニキビやあかぎれ、痒みを伴うなど、様々な肌のトラブルを抱えるようになります。
若い頃は潤いがあった肌でも、加齢とともに肌荒れが目立つようになります。
また、ストレスが原因で肌荒れが進行してしまう場合もあります。
肌荒れが起こると、どうしても表面的なスキンケアばかりに注力してしまいがちですが、肌荒れの根本的な原因を改善しなければ、肌荒れは治まりません。

肌荒れの原因

肌荒れの原因は様々ですが、以下の4つが原因に挙げられます。
(1)肌のターンオーバーの乱れ
(2)性ホルモンの分泌の乱れ
(3)加齢による成長ホルモンの分泌量の低下
(4)角質層のバリア機能の低下

肌のターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、肌の新陳代謝の周期をいいます。
表皮は本来体の中の組織を外の環境から守るために存在し、新陳代謝で常に細胞を入れ替えることで傷を治したり、ウィルスなどの有害物質の侵入を防いだりしています。
ターンオーバーは、加齢とともに周期が遅れ、個人差がありますが
20代では28日
40代では55日
60代では100日
かかります。

しかし、ターンオーバーが早ければ早いほど肌荒れ改善になるかと言えば、そうではありません。
角質層は基底層と呼ばれる表皮の最下層の細胞が細胞分裂し、肌の表面に向かい押し出されるように階層を作ります。
肌を守る角質が十分に成熟するには、それなりの時間がかかり、早くても遅くとも肌荒れの原因となります。
ターンオーバーが早いと、角質が未成熟のまま表皮まで押し出されることとなり、保湿力が無く、有害物質の侵入を防ぐことができません。
一方、ターンオーバーが遅いと、角質が厚くなり、ゴワついてカサカサした肌になります。
また、シミなどのクスミが、表面に長く残ることになります。
ターンオーバーは、角質が十分に成熟する周期を守る必要があります。

性ホルモンの乱れ

性ホルモンが乱れると、肌を守る皮脂の分泌が乱れます。
皮脂は汗腺から分泌され、表皮に薄い皮膜を作り、乾燥やウィルスなどの侵入を阻止します。
皮脂は性ホルモンが多く分泌されるほど、多く分泌されます。
第二次性徴の時にニキビがたくさんできるのは、この時期に男女ともに性ホルモンが盛んに分泌されるからです。

しかし、女性の場合は閉経を迎えると、女性ホルモンの分泌が一気に減少します。
また、ストレスで性ホルモンの分泌が乱れ、皮脂の分泌が増えるとニキビや吹き出物に、皮脂の分泌が減ると乾燥肌の原因となります。
女性の中には皮脂の分泌を気にする人がいますが、肌荒れなどのトラブルを避けるためにはある程度の皮脂の分泌は必要不可欠です。

加齢による成長ホルモンの分泌量の低下

成長ホルモンは、その名前が示す通り、体の成長を促すホルモンです。
体が成長するのは、体内で細胞分裂が行われるからで、成長ホルモンはこの細胞分裂を促進する作用があります。
そのため、成長ホルモンは体の組織の新陳代謝には必要不可欠なホルモンです。
もちろん、肌のターンオーバーにも深く関わっています。

成長ホルモンは細胞分裂に必要不可欠なため、生涯に渡り分泌されます。
しかし、第二次性徴期をピークに加齢とともに分泌量は減少し、30代では20代の50%、60代では20代の20%まで減少します。
成長ホルモンの分泌が減少すると、肌の細胞分裂が低下し角質ができなくなるので、肌荒れの原因となります。

角質層のバリア機能の低下

角質層は、ケラチンと呼ばれるたんぱく質と角質間脂質と呼ばれる中性脂肪で構成されています。
ケラチンは水に溶けない硬質のたんぱく質で、髪の毛や爪の成分でもあります。
皮膚はケラチンと角質間脂質で表面を覆うことで、ウィルスの侵入や紫外線から肌を守り、体内の水分の蒸発を防ぎます。
しかし、角質層が十分にできないと、表皮が直に外気にさらされるので、肌の水分が外気に奪われ、乾燥肌や敏感肌の原因となります。
また、ウィルスや紫外線から肌を守れなくなるので、様々な肌のトラブルを招きます。

しじみの栄養素と肌荒れ対策

実は、肌荒れの原因の多くが、肝臓と関係しています。
また、肌荒れの原因となる他の要素も、しじみが含有する栄養素を摂取することで改善できます。
肌荒れの原因と肝臓がどのような関係があり、しじみの栄養素が肌荒れの原因をどのように改善するのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

肝機能を高めて肌の材料を生成する

肌を守る角質層の主成分であるケラチンの材料や、皮脂の合成は肝臓で行われています。
肝臓は、食物で摂取した糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素を代謝し、様々な別の物質を生産します。
ケラチンはたんぱく質ですが、他のたんぱく質と違い、硫黄を含んだ含硫アミノ酸で必須アミノ酸のメチオニンや、非必須アミノ酸のシスチンが無ければ作ることができません。
この代謝※1も肝臓で行われています。

※1 代謝とは、ある物質を、化学反応で別の性質の物質に変えること。

また、角質間脂質を作る皮脂の主成分は、トリグリセライドと呼ばれる中性脂肪です。
この中性脂肪の生産も、肝臓で行われています。
肝臓で生産されたこれらの物質が、血液で皮膚まで運ばれ、そこで細胞分裂や皮脂腺の分泌物の原料として使用されます。
つまり、肝臓の機能が低下すると、ケラチンも皮脂も十分に生産されないため、肌荒れの原因となります。

オルニチンで肝機能を高める

肝臓は「生体の化学工場」と呼ばれ、エネルギーの生産や貯蔵、たんぱく質やアミノ酸の生合成、毒物の無毒化など、様々な役割を果たします。
しかし、肝臓の機能は加齢とともに低下します。
肝臓の機能が低下すると、血液で肝臓に運ばれる体内で発生した有害なアンモニアの処理も低下します。
アンモニアは、細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアの活動を阻害します。
肝臓でアンモニアの処理が間に合わないと、肝臓にアンモニアが充満し、アンモニアの毒素で肝細胞のミトコンドリアがエネルギーを十分に生産できなくなります。
その結果、肝臓の他の機能も低下し、肌荒れをはじめ様々な不調の原因となります。

しじみが多く含有する遊離アミノ酸のオルニチンは、肝臓でアンモニアを無毒化するシステムの尿素回路に必要不可欠な栄養素です。
しじみでオルニチンを摂取すると、尿素回路が活性化し、アンモニアの処理が促進します。
肝臓でアンモニアが減少すると、肝臓にエネルギーを与えるミトコンドリアが活性化し、肝臓の機能が回復します。
オルニチンで肝臓の機能が回復すれば、ケラチンや角質間脂質の材料の生産が正常化し、肌荒れを防げます。

しじみの栄養でケラチンの材料を作る

しじみの身は高品質のたんぱく質です。
しじみの身は角質のケラチンを作るために必要な含硫アミノ酸のメチオニンやシスチンを含有しています。
しじみは可食部100gあたり、含硫アミノ酸を230mg含有しています。
これは、2011年の統計で50歳女性の平均体重53kgに対して、WTOが2007年に定めた1日に必要な摂取基準の28.9%に相当します。
しじみのたんぱく質は、ケラチンを作るには最適な食品です。

また、肝臓でケラチンの材料となるメチオニンの代謝には、ビタミンB6の作用が必要です。
しじみはビタミンB6を可食部100gあたり0.09mg含有し、これは1日に必要な摂取基準の9%に相当します。
つまり、しじみを摂取すると、肌の材料となるケラチンをスムーズに作れるようになります。

ビタミンB2で角質間脂質を作る

肌の乾燥を防ぐのは、ケラチンと共に角質間脂質が必要です。
トリグリセライドをはじめとした角質間脂質のほとんどが、中性脂肪です。
肝臓でこの中性脂肪の生産に関与するのが、しじみが多く含有するビタミンB2です。
ビタミンB2は主に脂質の代謝に関与し、不足すると角質間脂質が作れなくなるので、肌を乾燥から守ることができず、乾燥肌の原因となります。
しじみは可食部100gあたり、ビタミンB2を0.25mg含有し、これは1日に必要な摂取基準の22.7%に相当します。

オルニチンで成長ホルモンの分泌を促進

肌の新陳代謝には成長ホルモンの分泌が必要不可欠ですが、成長ホルモンは加齢とともにその分泌量が減ってしまいます。
これが、年を取るごとにターンオーバーの周期が長くなってしまう原因です。
肝機能を高めるオルニチンは、一方で成長ホルモンの分泌を促進する誘導体としても作用します。
成長ホルモンは、睡眠中に最も多く分泌されます。
しじみを夕食で摂取すると、オルニチンの作用で成長ホルモンの分泌量が増え、肌の新陳代謝が活性化します。

亜鉛で肌の細胞分裂と皮脂の分泌を促進

肌の細胞分裂を促進するには、成長ホルモンの他に必須ミネラルの亜鉛の力が必要です。
亜鉛は様々な役目を果たすミネラルで、細胞分裂の際に遺伝子情報を司るDNAやRNAの合成や、たんぱく質の合成に関与します。
また、亜鉛は別名「セックス・ミネラル」とも呼ばれ、男女を問わず性ホルモンの分泌を促進する作用があります。
肌の潤いを保つためには、皮脂の分泌を促す性ホルモンの分泌が必要です。
しじみは可食部100gあたり亜鉛を2.1mg含有し、これは1日に必要な摂取量の30%に相当します。

しじみで血行を促進し肌荒れ改善

肌まで肌の材料となる栄養素や酸素が届かなくなると、角質を十分に生産できないため肌荒れになります。
そのためには、血行を良くする必要があります。

ビタミンEでドロドロの血液解消

肌は毛細血管が張り巡らされていますが、コレステロールが多いドロドロの血液だと血流が悪くなり、毛細血管の先まで栄養や酸素が届きません。
しじみが含有するビタミンEは、油に溶ける脂溶性の抗酸化物質です。
ビタミンEはコレステロールに入り込むと、コレステロールの酸化を防ぎ、ドロドロの血液をサラサラにする効果があります。
しじみは可食部100gあたりビタミンEを1.6mg含有し、これは1日に必要な摂取基準の20%に相当します。

鉄で貧血由来の肌荒れ解消

また、鉄は酸素を運ぶ赤血球の主成分であるヘモグロビンの材料です。
血液が不足すると、酸素が肌まで運ばれないため肌荒れとなります。
そのため貧血気味の人ほど、肌荒れに悩む傾向があります。
しじみはヘモグロビンの材料となる鉄を、可食部100gあたり5.3mg含有し、これは1日に必要な摂取基準の70%に相当します。
また、ヘモグロビンの合成には、しじみが含有するビタミンB6、葉酸、ビタミンB12の助けが必要です。
特にしじみはビタミンB12が豊富で、しじみのみそ汁1杯分でも、1日に必要なビタミンB12を摂取できます。
しじみを摂取すると血行が良くなるので、肌荒れが改善できます。

まとめ

人は加齢とともに肌荒れを起こしやすくなります。
肌荒れを起こすと肌の潤いが失せ、表面がカサつき、ニキビやあかぎれなど、様々な肌のトラブルを抱えます。
肌荒れは、肝機能の低下で、肌を守る角質層の材料が肝臓で十分に生産されないことが原因の一つに挙げられます。
しじみは肝機能を高めるオルニチンや、ビタミンB群が豊富です。
また、しじみは肌の乾燥を守るケラチンの材料となる含硫アミノ酸や、角質間脂質の生産に関与するビタミンB2を多く含有します。
さらに、しじみのオルニチンや亜鉛は肌の新陳代謝の促進に関与し、ビタミンEや鉄が血行を良くすることで、肌荒れを改善し、肌の健康を取り戻すことができます。
肌荒れはどうしてもスキンケア中心になりがちですが、しじみの栄養で肝臓を活性化することで、根本的な肌荒れ改善が可能です。
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